アルツハイマーリスク検査
・検体:唾液+スワブで内頬を擦ったもの
・測定領域:APOE遺伝子
・報告形式は、ε2/ε2、ε2/ε3、ε2/ε4、ε3/ε3、ε3/ε4
ε4/ε4の6種類
・価格:14,300円税込み
・検査方法:シーケンス法
・報告日数:検体到着から約3週以内
・報告媒体:紙報告書の郵送と、PDF報告書のメール送信
注意事項
・結果は、病院では利用できません。
意義
アルツハイマー型認知症は、生活習慣、加齢などの環境要因と遺伝的要因により発症すると考えられています。特に生活習慣が重要で、遺伝的要因があったとしても生活習慣により予防できると考えられています。
ご自身の遺伝的要因を調べ積極的な生活習慣の改善に取り組むことは、高齢化社会では極めて重要なことです。
アルツハイマーのリスク因子となる遺伝子は複数あり、APOE遺伝子もその内のひとつです。
APOE遺伝子からは、アポリポプロテインE(Apolipoprotein E)というたんぱく質が作られており、ε2、ε3、ε4の3つの主要な型が存在します。これらの型の組み合わせにより、アルツハイマー病の発症リスクが異なることが知られています。
ε3型の頻度が最も高く、ε4型はε3型よりもアルツハイマー病の発症リスクが高いことが判明しています。
APOE遺伝子のタイプを把握する意義の一つは、リスク評価です。APOE ε4型を持つ人は、持たない人に比べてアルツハイマー病を発症するリスクが1つ持つ場合は約3倍、2つ持つ場合は約12倍高くなることが報告されています。予防策や早期介入の計画を立てる上では、個人のリスクプロファイルを理解しておくことが重要となります。
また、APOE遺伝子測定は患者やその家族に対する心理的サポートの一環としても重要です。遺伝的リスクを知ることで、生活習慣の改善や早期の医療介入を促す動機付けとなり、アルツハイマー病の発症リスクを低減するための具体的な行動を取る一助となります。
以上のように、APOE遺伝子測定は、アルツハイマー病のリスク評価、治療方針の決定、そして患者や家族への心理的サポートにおいて重要な役割を果たしています。この測定を通じて、より効果的な予防策や治療法の開発が進むことが期待されます。